基礎知識

殺虫剤を使わないダニ退治の方法!【爬虫類や生餌のために】

こんにちは、Youreptilesです。

今回は、ダニの駆除方法について説明していきたいと思います!
※今回も害虫の写真は出てきませんので、安心してください!

 

爬虫類飼育のブログで何故ダニ退治?と思われる方も多いと思いますが、実は筆者は爬虫類を飼育した事でダニを大量発生させてしまった事があるのです。

どういった場面かというと、ズバリ

『生餌を飼育している所に発生した!!』

です。

この時に困ったのが、爬虫類や生餌・人体の事を考慮した時、殺虫剤を使えない事でした。

なので、今回は爬虫類や生餌飼育者の皆さんに向けて、殺虫剤を使わずにどのようにしてダニを駆除したのかを説明していこうと思います!

 

 

デュビア飼育中に起こったコバエ発生時の対処方法については下記をチェック!

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爬虫類飼育におけるダニの大量発生の要因

冒頭でも記載しましたが、爬虫類飼育中にダニが大量発生する可能性があるのは、生餌を飼育している場合が多いです。

筆者はミルワームを繁殖させているときに事件が起こってしまいました。もちろん現在は改善していますが、当時はそのリスクをあまり考えていなかったので焦りましたね。

生餌のための餌や、生餌自体にダニが繁殖してしまう可能性があるのです。

もちろんダニを発生させないための工夫や、定期的に生餌のケージを清掃するなど、事前のダニ対策はできるのですが、どれだけ対策をとっていても、ダニというのはどの家庭にも住み着いているものなので、様々な要因が重なり大量発生してしまうという事を完全に予防するのは難しいと思います。

 

爬虫類飼育をしているとダニを駆除しづらい理由

ダニの駆除方法を思い浮かべた時、一番は殺虫剤を使って駆除する方法が思い浮かぶのではないかと思います。

しかし、爬虫類飼育者は絶対にこの方法(殺虫剤)を使わないでください!

なぜなら、爬虫類が死んでしまう可能性が高いからです

もちろん大事に育てた生餌も死んでしまいますし、自宅に小さいお子様が居る人は人体への健康被害も心配だと思います。

これらの点から、爬虫類飼育者はダニを大量発生させてしまう可能性が他の人より高いにも関わらず、駆除するのも他の人よりハードルが高いという、四面楚歌状態となってしまうのです。

爬虫類飼育中におけるダニの駆除方法

それではさっそく、実際に筆者が行った方法をもとに、殺虫剤を使用しないダニの駆除方法を説明していこうと思います!

ダニの発生源を特定・処理する

当然だろ!と思う方もいるかと思いますが、やはり順番に説明していくと、一番にしたのはどこからダニが発生しているのかを突き止めるところからでした。

筆者の場合は最初白い棚に小さい虫が数匹居るなと思った日があったのですが、それがダニとも思っていなかったので棚についている数匹を処理して、その日は終わりました。

しかしさらに数日後に同じ虫が同じ棚に居るのを発見し、これはどこかで何かが起きているなとようやく思う事ができました。

でもこの、ダニが発生していると気付かなかった数日間の間で、目もあてられないほどのダニが実は大量に繁殖していたのです。この時(季節は夏)のダニの繁殖スピードは本当にすごかったと思います。

そうこうして、実は爬虫類のために繁殖させていた生餌(筆者の場合はミルワーム)にダニが発生している事がわかりましたので、とった行動は、生餌は爬虫類に与えられるだけ与え、成虫は泣く泣く破棄しました。

これをしないとダニは湧き続けるので、まずはダニの発生源を見つけ次第、すぐにケースや床材なども含めて破棄してください。

目で見えるダニを自力で処理する

処理と書いていますが、要するに一匹ずつ潰すという事です。

これは本当にしんどい作業でした。なぜならその時ダニは生餌ケージを超えて、爬虫類を置いてある棚や爬虫類のケージの中・そのほかの部屋の設備など、ありとあらゆる所に進出していたからです。

しかしやはりダニが数匹でも居れば、倍々方式で途端にものすごい数に繁殖してしまうので、何日もかけて、暇さえあればダニを潰すという作業を行いました。

ケージを洗う

爬虫類ケージにもダニが進出していたので、ケージは全て洗いました。この時水ではダニは駆除できません。やけどに注意しつつ、熱めのお湯であらってください!

ダニは水にかなり強いようです。

お風呂でダニを洗うのが嫌だったので、筆者は加圧式のポータブルシャワーを使用しました。

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マルハチ産業(Maruhachisangyou)

これは以前コバエが大量発生し、生餌(その時はデュビア)のケージを外で洗った時にも重宝しましたし、普段はベランダの掃除にも使用しているので、持っていて困るものではないと思います。

布製品を洗って高温乾燥させる

ダニが発生した部屋とは別の部屋であっても、シーツ・人形・枕などの布製品に対して、洗濯し高温で乾燥させました。

筆者の家ではドラム式の乾燥機付き洗濯機を使用しており、調べると60度以上の熱で乾燥させてくれているようでしたので、自宅で洗えるのもは自宅で洗いましたが、設備が無いという人はコインランドリーで洗濯・高温乾燥させてください。

布団乾燥機で布団を高温で温める

天日干しではダニの駆除は難しいので、とにかく毎日布団乾燥機をかけました。

方法として、まず枕元から布団乾燥機をかけたあと、足元からも同様に乾燥機をかけ、マットレスを裏返してもう一度枕元・足元と、4回/日は、ダニを見なくなる日までダニ駆除モードで、かけ続けました。

布団乾燥機は、冬に布団を温めるためにもともと所持していたのですが、ダニ駆除と関係なく、冬にこんなに重宝する家電は無いなと思うくらいありがたい家電なので、持っていない方は冬に布団を温める目的で1台買ってもいいのでは?と思えるくらいのオススメ家電です。

大掃除をする

ダニは小さいホコリや落ちている髪の毛なども餌にして、どんどん繁殖してしまいます。

そのため、ダニが発生した部屋やその周辺の部屋はとにかくホコリや髪の毛が無くなるまで大掃除をしました。

除湿をする

ダニが繁殖するのに適した湿度が60~80度で、爬虫類のために常に高湿度になるように部屋の管理をしていたので、爬虫類部屋はダニにとっても快適なようでした。

そのためケージを移動させて、ダニが繁殖してしまった部屋は除湿器を使用して湿度をさげました。

この除湿器を使用し40%まで下がるよう設定して毎日稼働させました。ほんの数時間でタンクが水でいっぱいになる様子を見て、夏の湿度は本当に高いんだなと感心しました。

また、クローゼットなどには「水とりぞうさん」を設置していました。

ダニ取りシートを使用する

ここまでの地道な努力をしても、やはり目を凝らして最初にダニが繁殖した付近の棚を見ると、数匹はダニをみかけるという状態でした。

そのため、上記までの行動を続けながら、ダニ取りシートを使用しましました。

主に使ったのはこの2商品です。

↑これは乾燥剤入りのシートにダニを誘引し、ダニ自身を乾燥させて駆除するタイプのシートです。

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イースマイル

↑これは粘着性のある3Dシートにダニを誘引し、シートにダニを絡ませて閉じ込めるというようなタイプの商品です。

ここで注意してほしいのが、ダニ取りシートは使用期限が決められていますので、それを超えて使用しないように気を付けるの必要があります。

ダニ駆除成果発表

上記の行動を繰り返す事により、1か月以内でダニを見なくなりました!

全くダニを見かけなくなった時は本当にうれしかったですね。

また、全員にオススメ出来る事ではないので上には書きませんでしたが、筆者はこのダニ駆除期間中にソファーなどの大型の布使用家具も捨てました。それだけダニを恐れていましたね(笑)

おわりに

爬虫類を飼育している人は殺虫剤を使えないので、害虫が繁殖してしまった場合は、普通の家庭と比較して本当に駆除が大変ですが、必ず努力次第で害虫を駆除できる日が来ます!

ミルワームを繁殖させる時にダニのような害虫を大量発生させないための予防については、下記の記事の【ミルワーム繁殖における注意点】の所に少し記載させてもらっているので、良かったら目を通してもらえたらなと思います。

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