アオジタトカゲ

アオジタトカゲ飼育において注意したい病気や怪我について

画像:wikipedia

アオジタトカゲが病気や怪我をしてしまったら、時すでに遅し!

病院に行けば治る可能性もありますが、

爬虫類は犬や猫の哺乳類と違って、1度病気や怪我をしてしまえば、長生きする可能性は一気に低くなります。

つまり、事前の予防がとても大事です!!

そんな爬虫類のアオジタトカゲの注意したい病気や怪我について、この記事でご紹介します。

腰折れ

画像:reptifiles.com

腰折れはアオジタトカゲ特有の症状ですね。他のトカゲでも起きますが、アオジタは特に発生しやすいです。

アオジタトカゲは見かけでも分かる通り、細長いトカゲです。

まるで、ダックスフンドのような短足胴長がキュートな見た目が堪らないですが、この見た目は腰折れを引き起こしやすい原因となっています。

腰折れとは?

腰折れとは、言葉の通り腰が折れることです。

厳密には骨が折れているのではなく、“骨がV字に凹んで折れているように見える”です。

まるで人間の猫背のように、骨が変形している状態です。

腰折れした場合、アオジタはどうなるかについては、情報がないので分かりません。

腰折れ個体が訳ありとしてペットショップで安く売られているので、もしかすると、命には別状はないのかもしれません。

しかし、腰折れした本人はとてもストレスだと思うので、腰折れには注意が必要です。

腰折れの原因

腰折れの原因は、よくある爬虫類がやるこういう仕草から発生します。

写真の例はレオパですが、“出たい出たいポーズ”が腰折れの原因になります。

レオパは体を折らずにこのしぐさをすることが可能ですが、

アオジタは動画短いので、以下の写真のようにL字に折れたようになります。

この状態が続くと、骨がL凹んでしまうのです。。。

腰折れの対策

腰折れの対策は

・高さの低いケージで飼育する。

→高さがあればあるほど、“出たい出たいポーズ”がしやすいです。よって、低いケージで飼育することで、出たい出たいポーズを防止させます。

高さの低いケージは、以下のグラステラリウムの9030がおすすめです!

数あるガラス爬虫類ケージの中で、グラステラリウムシリーズのこちらが1番ケージの高さが低いです。

・広いケージで飼育する

→ケージが広ければ、運動スペースが広く、“出たい!”いう気持ちが、狭いケージよりは出ないはずです。よって、“出たい出たいポーズ”の頻度を減らすことができます。

おすすめは幅90cm以上のケージで飼育すること。

・シェルターやレイアウトグッズを増やす

シェルターやレイアウトグッズを増やすことで、そちらに気を散らせて、“出たい出たいポーズ”を極力させない方法です。

クル病

画像:もねペットクリニック

クル病は、代謝性骨疾患のことですね。

レオパやフトアゴを中心に、全ての爬虫類に起こり得る病気ですね。

アオジタの症例画像がなかったので、写真はフトアゴですが、骨が軟化してしまって、体を支えられなくなっている状態です。

主な原因はカルシウム不足です。

人間にも起こり得る病気です。骨粗しょう症などが有名ですね。

クル病の原因

先ほども述べましたが、主な原因はカルシウム不足で発生します。

また、単にカルシウムだけが不足しているのではなく、カルシウム不足に陥るプロセスの中で、ビタミンDやリンなど様々な栄養素が要因で発生します。

クル病の対策

クル病はカルシウム不足によって発生しますので、カルシウムを与える必要があります。

しかし、爬虫類のカルシウムの吸収プロセスは、単にカルシウムだけではなく、ビタミンDも必要となってきます。

ビタミンDは紫外線を浴びることによって作成される栄養素なので、紫外線に当てる必要があります。

最近では、ビタミンDのサプリメントも販売されているので、そちらを餌に添付して与えると良いでしょう。

このようなカルシウムとビタミンDが一緒に入っているクル病防止の爬虫類用サプリメントがおすすめです!

まとめると、

・日光浴させる

・サプリメントを与える

尻尾の自切

画像:The daily telegraph

ニホントカゲが尻尾を自切することは有名ですが、アオジタトカゲも同じように自切します。

あの大きさから意外に思われるかもしれませんが、自切します。

野生下で自切する時は、天敵に襲われた時に身代わりとして切り落とす場面です。

よって、普通に飼育下で飼育している個体はよっぽどストレスを与えたり、尻尾掴んで乱暴に扱ったりしない限り、自切することはほぼないと言っていいでしょう。

自切の原因

上記でも述べましたが、自切は防衛本能から来るものです。

自切の対策

基本的に乱暴に扱わなければ、自切しません!

万が一、アオジタが自切してしまったら、餌をたくさん与えて、傷口からバイキンが入らないように清潔な環境で飼育すること。

一度切れた尻尾はもう元には戻らないので、気をつけてください。

脱皮不全

脱皮不全とは、湿度などが要因となり引き起こされる爬虫類全般にあたる病気です。

病気と言って良いのかはわかりませんが。

本当によく起きます。

脱皮不全は結構厄介で、放置しておくと尻尾や指などが壊死して欠損してしまいます。

壊死の原因は、残った皮が皮膚を圧迫して血行障害を引き起こす為です。

アオジタは他の爬虫類と違って、一本脱ぎのように脱皮せず、パラパラと1枚1枚の皮が剥がれていくイメージなので、他の爬虫類よりは脱皮不全に強いイメージです。個人的な意見ですが。

アオジタは頭頂部の皮が残りやすいので、注意が必要です。

頭頂部の皮は末端ではないので、血行障害の心配はないかと思われますが、そこからカビが染し、頭に穴が空いた症例もあるみたいなので、注意が必要です。

頭部に穴が開いた症例

脱皮不全の原因

脱皮不全の原因は湿度が低いことによって引き起こされます。

乾燥には、注意してください。

脱皮不全は不思議なもので、どんなに最高の環境を用意していても、起こる時は起こります。

その場合の原因はわかりませが、脱皮が下手であるのか、遺伝的何かが関係しているのかもしれません。

脱皮不全の対策

・湿度を高く保ちましょう。

脱皮不全は乾燥によって引き起こされる場合がほとんどなので、適切な湿度を用意してあげましょう。

オーストラリア系のアオジタであれば、30%〜40% 

インドネシア系であれば、40%〜50%

このくらいの湿度を目安に保ってあげましょう。

脱皮前かな?と感じたら、この目安に対してあと10%くらい上げても問題ないです。

・レイアウトを設置しましょう

流木や、石などのレイアウトを置いておけば、それが脱皮の手助けとなります。

特にペットシーツを床材にしている方は、特にレイアウトを入れることをお勧めします。

ペットシーツは体を擦り付ける部分がないので、脱皮の手助けになりません。

このようなシェルターでも脱皮の手助けになります。

・温浴をさせよう!

温浴は脱皮柄が残っていて、うまく脱皮できていない場合に、ぬるま湯につけてあげましょう。

注意点は、お湯を入れすぎてアオジタが溺れてしまわないように!

アオジタは短足なので、顔が結構低い位置にあるので、お湯の高さを高めにはりすぎると、水を飲み込んでしまって、溺れてしまいます。

まとめ

アオジタトカゲは丈夫なトカゲですが、病気や怪我は必ず起こり得る可能性があるので、日々観察を続けて、些細な異変がないかをチェックしましょう。

もし、何か異変が生じた際は、個人で解決するよりかは

まずは、病院に行くことを第1におすすめします!

素人には分からない事ばかりですので、病院に行くのが最善の策ですね。

この記事の情報もあくまでも参考程度にお考えください。

 

〜参考文献、サイト〜

・REPFAN vol.8

まさの森・動物病院

Care guides for pet lizard

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