基礎知識

【妊婦さん必見】爬虫類からのサルモネラ感染症について!危険性や予防法を説明!

こんにちはYoureptilesです!

今回は爬虫類飼育をしている方の中でも、特に妊婦さんや、お子様を育てている家庭・高齢者と一緒に住んでいるという方に向けて、サルモネラ感染症について、説明や感染対策などを説明していきたいと思います。

爬虫類を飼育しているけど、感染症についてなんて考えたことも無かった!

サルモネラ菌感染ってなに?

妊婦がサルモネラ菌感染したらどうなるの?

など、疑問が生まれたあなた、今回の記事は必見です!

 

サルモネラ感染症とは

サルモネラという菌に感染する事を指します。

サルモネラ感染は、主にサルモネラ菌に汚染された食品を口にすることで発症する事が多く、サルモネラと聞くと食中毒の一種と思う方も多いかもしれませんが、実は爬虫類の常在菌でもあるのです。

爬虫類以外では、家畜の腸管内や河川・下水にも常在していると言われています。

食中毒に由来する事が多いため日本では、夏頃に感染が増える傾向にあります。

人への感染経路

主な感染経路は、サルモネラ菌に汚染された食品を生のまま摂取してしまう・サルモネラ菌が付着した手指や食器が食品に触れることで汚染され、その食品を食べてしまうなど、経口からの感染が主です。

爬虫類からの感染経路としては、爬虫類の糞や餌・爬虫類が摂取した水などに触れることで、人の手指にサルモネラ菌が付着し、それが食品や食器・家具などを介して口に入ってしまう事で感染してしまいます。

上記により、爬虫類を主に飼育している人だけに感染リスクがあるのではなく、同居家族全員に感染リスクがあると思う事が大切です。

サルモネラ感染症の症状

サルモネラ感染症は、一般的に胃腸症状を伴う事が多くあります。

腹痛・頻回な下痢・血便・嘔吐・発熱などです。

他の細菌感染症でも同様の症状が起こる事が多く、すぐにサルモネラ感染だとは気付かない場合もあるかもしれません。

健康な成人であれば、上記の症状のみで、数日すれば回復する事が多いのですが、

高齢者や子供にサルモネラ感染が起こってしまった場合は、脱水や意識障害・菌血症による重症化・最悪の場合には命に関わる可能性も出てくるので、注意が必要です。

また、妊婦さんがサルモネラ菌に感染してしまった場合にも、重症化する可能性があります。これは、妊娠中は普段と比べて抵抗力が弱くなっているためです。

このため、爬虫類飼育者の同居家族に妊婦さん・高齢者・子供などがいる場合や、そういった人たちと関わる事が多い爬虫類飼育者は、特に感染対策を行う必要があると言えます。

サルモネラ菌に感染しないためには

サルモネラ菌に感染しないために(特に爬虫類飼育の観点から見ると)一番有効な事は、手洗い消毒です。

生卵や生ものを食べることによって感染する可能性もありますが、それらを完全に生活から排除する事は難しいと思いますので、それ以外の感染経路からの対策として上記をあげます。

正しい手洗いと消毒によって経口感染のリスクはかなり減るでしょう。

また、爬虫類の飲用水などの生活用水からも感染する可能性があるので、食品を扱う炊事場などでは爬虫類に使用した物品を洗わない事も大切です。

爬虫類の給餌やケージの掃除などをした後の手洗いの場も、炊事場以外を選択するようにしましょう。

手洗いをした後の手には手指消毒剤で消毒し、手洗い前に触ってしまった扉や家具については次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒すると効果的です。

※次亜塩素酸ナトリウムを手指につけると、手が荒れてしまうので、手指につける消毒薬と間違わないように気を付けてくださいね

 

消毒について注意してほしいのは、爬虫類が接触する可能性のある物品には、消毒薬が付着しないように気を付けることです。消毒薬によって爬虫類側が弱ってしまう可能性があるので、特に噴射タイプの手指消毒剤や次亜塩素酸ナトリウムなどを使用する場合は、爬虫類を飼っている部屋以外で使用したり、爬虫類を飼っている部屋のものを消毒したいときは、清潔な布などに消毒薬を塗布して使用するなどしてくださいね。

 

さいごに

私も爬虫類を飼育し始めた時は、爬虫類から人間への感染というものがあるとは思っていませんでした。

しかし、色々な生活様式を経て、サルモネラ菌感染を知り、爬虫類と共生していくためには、爬虫類のためにも・自分や家族のためにも、気を付けなければいけない事があると思うようになりました。

爬虫類からの感染症は、正しい知識を持つ事で予防が可能です。

同居するすべての人や生き物にとって安全・安心な飼育ライフを送るためにも、手洗い・消毒を徹底する事が出来たら良いですね!

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